朝からソウルの街を歩き回る2日目。
初めてのひとり海外だからといって気負う感じはもうなく「今日は景福宮まで歩いてみよう」というくらいの気持ちで宿を出ました。
ソウル駅から景福宮までは徒歩30分ほど。
天気も穏やかで、歩くにはちょうどいい朝でした。
景福宮へ向かう道は、思った以上に坂だらけ
宿を出て景福宮方面へ歩き始めます。
「30分くらいなら散歩だな」と思っていたのですが、このあたり、結構しっかり坂です。
東京にも坂はありますが、ソウルは歩いていると「また坂だ」という感覚になります。
街全体がアップダウンしていて、平らな道のほうが少ない気がしました。
景福宮周辺まで来ると飲食店がずらっと並び始めます。
私の印象では、裏原宿と新宿ゴールデン街を韓国風にきれいにしたような雰囲気。
細い路地にもお店が並んでいて、どこに入ろうか歩きながら迷いました。
衛兵交代式は10時の回に間に合わず、次は14時。
時間が空いたので、先にお昼を食べることにしました。
人当たりの良いお母さんにすすめられたポッサムランチ
お客さんが多すぎるお店は、一人だと少し入りにくい。
空いていそうなお店を選んで入ってみたら、お客さんは私ひとりでした。
それはそれで少し緊張します。
ランチより夜がメインのお店だったのかもしれません。
メニューを見て「ちょっと辛いものが食べたいな」と思い、写真を指差して注文すると、お店のおばさんがカタコトの英語で教えてくれました。
「それ、辛いよ。やめとき。」
そうか。
日本では普通の辛さは食べられるけど、大辛は苦手。
韓国で止められるなら、素直に従おうと思いました。
代わりにすすめてもらったのがポッサムでした。
韓国へ来たら一度食べてみたいと思っていた料理だったので、そのままお願いしました。
運ばれてきたポッサムは、お肉がやわらかくて食べやすい。
辛いもの続きというイメージだった韓国料理の中で、ほっとする味でした。
食べている途中、おばさんが話しかけてきます。
「おいしい?」たぶんそんな意味だったと思います。
私は満面の笑みで「おいしい!」と日本語で返しました。
たぶん伝わりました。
食べ終わる頃に、また話しかけられます。
今度は英語で、
「どこから来たの?」
「日本です。」
そこからは翻訳アプリを使って少し会話しました。
「どうやってこのお店を知ったの?」
「景福宮へ歩いていて、たまたま見つけたので入りました。」
すると、
「駅のほうへ行くと坂口健太郎がドラマの撮影をしたお店があるよ。」
と教えてくれました。
「そうなんですね。あとで行ってみようかな。」そう返したものの、実は特別興味があったわけではなく。笑
このやり取りがすごく印象に残っています。
「どうやってこの店を知ったの?」という質問が、商売人らしい質問だと感じたからです。
ちゃんとお客さんとの接点を作ろうとしている感じがして、気持ちよく食事ができました。
私の親戚や知人に商売をしている人が多いからか、こういう商売っ気は嫌いじゃありません。
景福宮で「韓国に来た」を実感した
交代式の時間が近づいたので景福宮へ向かいます。
景福宮は、日本でいう京都御所のような場所というイメージでした。
王様が暮らし、政治を行っていた場所。
門の前には、韓服姿の人が本当にたくさんいます。
韓服を着ていると入場料が無料になるので、観光客にも人気なんですね。
私は一人だったこともあってレンタルはしませんでした。
あとで考えると、京都で着物を着る感覚で楽しめばよかったかもしれません。
衛兵交代式は外からでも見られる
衛兵交代式は有料エリアの外で行われます。
課金入場しなくても見学できます。
太鼓やラッパの音が響いて、一気に観光気分になります。
時間が合うなら見ておきたいイベントでした。
無料ガイドツアーが想像以上によかった
景福宮へ入ると、日本語を含め各言語の無料ガイドツアーが行われていました。
せっかくなので参加してみることに。
これが大正解でした。
ガイドさんが案内してくれたのは、
・政治を行っていた場所
・王様の寝所
・床暖房「オンドル」の仕組み
・宴が開かれていた建物
建物を見るだけでは気付かないことを、順番に教えてくれます。
話を聞きながら思い出したのが、『薬屋のひとりごと』や『キングダム』のような中華・東アジアを舞台にした作品。
「ああ、こういう場所で政治をしていたんだ。」そんなふうに情景を想像しながら歩けて、とても楽しかったです。
一人旅でもガイドツアーに参加すると、その場所の見え方が変わるんだなと感じました。
北村韓屋村は歩くだけで楽しい街だった
ツアーが終わったあとも景福宮の中を少し歩いて、そのまま別の出口から外へ。
まだ歩けそうだったので、北村韓屋村方面へ向かいました。
特に目的地はありません。
街の雰囲気が良さそうだったので、そのまま安国駅まで歩いてみることにしました。
韓屋の街並みを歩くだけで満足
北村韓屋村は、韓屋をリノベーションした建物が並ぶエリアです。
京都で長屋が連なってるイメージ。
古い建物と新しいお店が自然に混ざっています。
人気カフェやベーカリーが多いエリアらしいのですが、この日は調べていませんでした。
気になるお店に入るというより、街並みを眺めながら歩くほうが楽しかったんです。
「あ、この路地いいな。」そんな感覚だけで進んでいきます。
ソウルは本当にアップダウンが多い
歩いていて改めて思ったのが、坂の多さです。
風水をもとに山に囲まれた場所に都をつくったという話を聞いたことがありますが、ソウルはその地形をそのまま感じる街でした。
景福宮から北村韓屋村へ向かう道も上り坂と下り坂の連続。
景色はきれいですが、足にはしっかりきます。
歩きやすい靴を選んで本当によかったと思いました。
安国駅に着く頃にはヘトヘトだった
北村韓屋村を歩いている間、一度も休憩しませんでした。
街並みを見るのが楽しくて、そのまま歩き続けてしまったんです。
安国駅に着いた頃には、さすがにヘトヘト。
「宿まで歩くのは今日は無理。」
帰りは地下鉄に乗りました。
初めてのソウルでも地下鉄は思っていたより利用しやすくて、歩くところと乗るところを分けるだけでも体力はかなり違います。
歩きたい日は歩く。疲れたら地下鉄に乗る。
そんなふうに調整できるのも、一人旅の気楽さでした。
※本記事は筆者個人の経験に基づく内容です。衛兵交代式の開催時間や韓服着用時の入場無料といった施設のルールは変更されることがあるため、訪問前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
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